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食べて、飲んで、作って、たまに自転車


by hibiki
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イタリア発のダウンサイジングユニット

最近、自動車エンジンの流行はダウンサイジング。

今までよりも小さなエンジンを積み、軽くして燃費を稼ごうという
考え方ですね。
でも踏んだ時はしっかり走らせたいので過給をしてみたりモーターで
アシストしてみたり。
色々と努力をして燃費を稼いでいます。

特にVW/audiが熱心でゴルフ/poloの1.2TSIエンジンの評価の高さは
有名です。
私の周囲でも次はこのエンジン搭載車両かなあ、と検討している人が
数名います。

しかし、そこへイタリアの勇、fiatが更に革新的なユニットを投入してきました。
http://response.jp/article/2010/07/08/142598.htmlイタリア発のダウンサイジングユニット_f0169012_3453936.jpg

イタリア発のダウンサイジングユニット_f0169012_3444432.jpg


すでに国内でも発表されたアルファロメオのMitoの高性能版エンジン
マルチエアの2気筒版、ツインエアエンジンです。
動弁部分の構成はMitoと同じくバルブを油圧で直接駆動させるマルチエア。
元々はドイツのシェフラー社が開発していてユニエアと呼ばれていた
ものですが、fiatと組み市販化に至ったとても凝ったエンジンです。

しかも今回は気筒数を4気筒から2気筒に削減させて更にダウンサイジング。

排気量875cc、最大トルク14.6kgfm(1900rpm)、最大出力85psなので
自然吸気の1.4~1.5Lクラスの出力を得ています。
本当ならもう少し低い回転数でトルクを出したいのでしょうがさすがに
900ccを下回る排気量ではタービンを回しきれなかったのかも知れません。

2輪車ではポピュラーな2気筒ですが、自動車用としてはずいぶん
久しぶりのデビューでしょう。
もしかして先代の500以来?
クランクの角度がわかりませんが、振動対策からすると360度クランクを
採用しそうな気がします。バランサーはオイルパンの直上かな?
でもブローバイとケース圧の対策をどうしているのかが気になりますね。
過給もしていますし。
しかしさすがは可変動弁(VVT)を世界で初めて市販車に採用した会社。
やる時はやってくれるなあと思いました。

またこのエンジンの場合、今後の展開が気になります。

今回は乗用車に搭載する為に過給機を備えていますが、もし今後
EVが発展してくればレンジエクステンダー(充電用エンジン)として
更に進化してくるかも知れません。
4気筒に比べて容積で20%以上コンパクトに仕上がっているそうなので
ターボを外し、動弁系をコンベンショナルなものに戻せば更に
小さく、軽く、安くする事が可能です。

将来、ロータス社の3気筒、fiatの2気筒、audiがショーで発表してた
シングルローターのロータリーエンジンがEVの世界で覇権を争う、
なんて言うのも面白いかもしれませんね。

でも自分のダウンサイジングも頑張らなきゃ。
by adr_97jp | 2010-07-10 03:45 | 考えた事